ワーホリに行く人の多くが気にすること、それは「ワーホリ後の転職活動」です。
私もそうだったのですが、特に仕事を辞めてワーホリに行った方は、より一層帰国後のことが心配になったりするのではないでしょうか。
こんな疑問や不安をお持ちの方も多いと思います。
そこで、20代後半で仕事を辞めてワーホリに行き、帰国後に英語力UP、転職活動で年収UP!を実現した私が実際に取り組んだことで、これだけはやっておいた方が良いと思う帰国後の転職活動のポイントを3つご紹介します!
3つとも紙とペンがあれば簡単にできるので、記事を読み進めながら取り組んでみてもらえれば、あなたも面接や書類選考に向けてバッチリ準備ができちゃいますよ!
【ワーホリ後の転職活動】1.これまでの職歴や経験を棚卸しする
「転職活動を始めよう!」と思うものの、「何から始めていいか分からない‥‥」と悩んでいた私がまず最初にしたこと。
それは、過去の仕事の棚卸です!
- 経験したこと
- 得たこと
- 好き、嫌い
この3つの軸で箇条書きで書き出してみました。
3つの軸で過去の仕事を振り返り書き出してみる
私の場合は、1社だったのですが、部署異動が度々あり内容が異なったので、各部署ごとに振り返ってみました。
例えばこんな感じです。
■2010年1月〜2011年12月(2年)
事業部本部の人事@本社
<したこと>
・採用企画、当日運営、入社時研修
・アルバイト管理システムの切替
・某企業の受付の運営リーダー
・新規拠点の立ち上げサポート
<得たこと>
・色んな部署とやりとりするスキル
・多種多様な業務を素早く覚えて即やるスキル
・役職者ばかりの中でうまくやってくスキル
<好き嫌い>
○自分主導で進められること
○やってることが会社の為に直接繋がること
○他部署の人に頼りにされること
×欠員補充で急遽穴埋めしなければいけないこと
×スタッフのわがままに振り回されること
これはほんの一例で、抜粋版ですが、このような感じでつらつらと箇条書きで書いていきました。
この時のポイントは、自分に制限をかけずに思いついたことを書き出してみることです。
書き出したものを客観的に眺める
次に、自分の書いたノートを客観的に眺めてみます。
「客観的に眺める」というのがポイントで、自分の経歴を第三者的な目線で俯瞰して見てみると、自分のスキルや好き嫌いが浮き彫りになります。
特に「好き嫌い」のところは、傾向が結構分かりやすく見えてくると思います。
私の場合だと、「人と関わりながら自分のペースで進めるのが好き」「誰かに振り回される、予定が崩されるのが嫌い」ということを改めて感じました。
ちなみに、この作業の時点ではただの棚卸ですが、それぞれ後ほどの作業に役立ったりします。
私は何から手をつけていいか分からなかったので、とりあえず思考をクリアするためにバァ〜っと書き出してみたのですが、これが正解でした!
【ワーホリ後の転職活動】2.前職の退職理由を棚卸しする
第一歩として仕事の棚卸しをすることで、客観的に「今まで何をやってきて、何は好きで何は嫌いか」をつかみましたが、次に思ったのが、絶対面接官は退職理由を気にするということです。
つまり、「何で仕事辞めて、何しにカナダに行ったの?」ということです。
本音も建前も含め退職理由をすべて洗い出す
そこで、今度はなぜカナダにワーホリへ行こうと思ったのかを棚卸しすべく、考えを洗い出してみることにしました。
それがこんな感じです。
<前職を辞めた理由>
- 海外に行きたかったから
ただ単に海外に長期で暮らしてみることが夢だった。 - 英語の必要性を感じたから
1.PCが今や仕事で当たり前になったように、10年後は英語が話せることが当たり前になるように感じた。2.前職で海外からのお客様対応があった時に自分で対応出来ず、部下にやってもらった。とても悔しかった。今後グローバル化するともっとこういう機会が増えると思った。 - 転勤・異動が多くて、職種として1つを極められないから
- 前職だとクライアントから委託される側だったから、自分の仕事が直接自社の為に繋がらなかった。自分の会社のために働ける仕事がしたいから
ちなみに、「20代後半アラサーの私が会社を辞めてワーホリに挑戦した理由」の記事でも書いた通り、本音の理由は①と②-1です。
あとはワーホりに行こうと思った時の強い理由ではないのですが、嘘ではありません。
第三者にとって納得性が高く、ストーリーが繋がる退職理由を考える
書き出したあとは、過去の仕事を棚卸しした時と同じく、客観的に眺めます。
ただ、この時にポイントなのは、書き出した退職理由のうち、客観的に見て納得性が高く、職務経歴書や面接で活き、全体のストーリーが繋がるのはどれだろうかと考えることです。
そして私が考えたのはこちらです。
前職を辞めてカナダに行った理由は、前職での悔しい経験がきっかけ。
海外からのお客様が来てクレームがあった時、管理者だったので責任者という立場で話を伺う機会があった。
なのに、全然言ってることもわからず、結局部下に助けてもらうことになってしまった。
日本もグローバルの波が来ていて、海外からの方も増えている。
これからもっと英語の必要性が高まると思ったので、同じような悔しい経験をしないように今英語を使えるようになりたいと強く感じて、カナダに行くことにした。
前述の通り、書き出した理由のうち、本音は①と②-1です。
でも職務経歴書や面接では、②−2を退職理由として利用しました。
というのも、やはり「経験+今後を見据えての理由」の方が納得性があると思ったからです。
経験をベースとした理由だと、全体のストーリーラインも繋がるので、さらに納得性が高まると思います。
ちなみに、先に書き出した③と④については、「退職してカナダに行く理由」には使わなかったのですが、「なぜこの会社を選ぶのか?」の志望動機の一部として利用したりしました。
【ワーホリ後の転職活動】3.ワーホリで学んだことを棚卸しする
最後に、ワーホリで学んだことの棚卸しが大切です。
ワーホリは職歴的にはブランクの期間となります。
想像してみてください、自分が面接官だったとしてもブランク期間のことって絶対聞くと思いませんか?
だからこそ、そのブランク期間の間に、「何を思って、何に取り組んで、何を得たのか」をきちんと答えられる必要があります。
ワーホリ中に取り組んだことを洗い出す
まずは、ワーホリ中に取り組んだことを洗い出してみます。
過去の仕事や退職理由を洗い出した時と同様、思いつくままに箇条書きに書き出してみるのが大切です。
例えば、私の場合だとこんな感じです。
- 超少人数の語学学校での日本人アシスタントとしてのインターンシップ
-入学希望者への学校説明対応
-学校初日のオリエンテーション対応
-新しい生徒さんの授業フォロー - 都市型私立語学学校での日本人カウンセラーとしてのインターンシップ
-日本人生徒の相談窓口対応
-学校の受付業務の手伝い
-日本人生徒と先生との通訳の手伝い - モデル事務所での事務のインターンシップ
- 日本食レストランでのホール業務のバイト
- 日本語教師のバイト
- 外国人とのシェアハウスでの共同生活・・・etc
このような感じで、取り組んだ項目とその具体的な内容を書き出してきます。
その経験から学んだこと・得たことを考える
ワーホリ中に取り組んだ項目とその具体的な内容を書き出したら、次にそこから学んだことや得たことを考えてみます。
「私なんにも学んでいない、得ていない!」と焦るかもしれませんが、安心してください。
普段意識しないと学んだことなどは気づかないのですが、改めて考えるときっと見えてくるはずです!
私の場合だと、
- 海外で働くという経験を得た
- 日本企業とは異なる考え方や働き方を肌で感じたれた
- 言葉は違えど、仕事の本質は同じだと実感した
- 日本人と外国人の間に入って調整するような経験を積めた・・・etc
抜粋版ですが、このようなことを学べだと思いました。
一度このようにワーホリ中に学んだことを考えておくと、職務経歴書を書くときや面接でスッと言葉が出てくるようになります。
つまり大切なのは、何をワーホリ中に学んだのかを一度きちんと自分で振り返っておくということです。
ワーホリ後の転職活動のまとめ
3つのポイントをご紹介しましたが、改めておさらいすると、こちらの3つがポイントでした。
- これまでの職歴や経験を棚卸しする【過去】
- 前職の退職理由を棚卸しする【転機点】
- ワーホリで学んだことを棚卸しする【今】
赤字で書いた通り、つまりこの3つのポイントは【過去】【転機点】【今】ことです。
職務経歴書や面接では、この3つのフェーズを通して、あなたの考え方や価値観、人となりを見られます。
そこに一貫性がなかったり、考えがブレブレだったりすると、「よく分からない人」と判断されてしまいます。
なので、この3つのフェーズをきちんと自身で振り返り、3つの点が線で結ばれるような一貫性やストーリー性を意識することが大切です。
私の具体的な転職活動については、『【ワーホリ後の転職活動】アラサーで渡航した私のリアル体験談』の記事でご紹介しているので、合わせて読んでみてくださいね。
また、『【ワーホリのその後】20代後半でワーホリを経験した8名の体験談』では、私がワーホリ中に出会った人のワーホリごのその後の状況をまとめています。
ワーホリ後について気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね♪
以上、ななみでした!